租期14天
今日租書可閱讀至2025-04-11
本書は現在論者が勤める国立台中科技大学語文学院が発刊する紀要『応用語文学報』に定期的に発表した諸論文に大幅な加筆修正を施し、そこに書下ろしした序章(及びこの後記)を加え、一貫した構成を持つ単著として読めるようまとめたものである(各章の詳しい書誌情報については巻末の初出一覧を参照のこと)。
本書において論者は、AKB48を現代日本における様々な文化的事象が同時並列的に内在する複合体として捉え、それらの事象がAKB48のなかでどのように混淆しているかを考えてきたが、こうして本論を読み返しつつ後記を書くに及び、改めてAKB48はゼロ年代後半から一〇年代前半にかけての日本の文化状況を映し出す鏡のような存在だったと思わざるを得ない。そのことは、AKB48と(俗に言う)「ゼロ年代批評」の相性の良さを考えるとわかりやすい。
- ○ 序章(第1頁)
- 0. はじめに―越境装置としての AKB48(第1頁)
- 1. 越境例(1)としての「音楽チャート問題」(第3頁)
- 2. 越境例(2)としての「都市」と「地方」(第7頁)
- 3. 本書の構成について(第11頁)
- 4. おわりに―本書の持つ意義について(第17頁)
- ○ 一章 メディア論的視座から見た「AKB48 選抜総選挙」、及び指原莉乃(第21頁)
- 0. はじめに― AKB48 ブレイクの背景(第21頁)
- 1.「AKB48 選抜総選挙」開催への経緯―「現場」と「マスメディア」の関係を軸に(第25頁)
- 2. 新旧メディアを巡る〈闘争の場〉としての「AKB48 選抜総選挙」(第29頁)
- 3. ソーシャルメディア/マスメディアを越境する〈メタアイドル〉としての指原莉乃(第39頁)
- 4. おわりに―指原莉乃の系譜を追う(第50頁)
- ○ 二章 AKB48 に観るヤンキー文化とオタク文化の接合関係について(第57頁)
- 0. はじめに―ヤンキーとオタク(第57頁)
- 1. ヤンキー/オタク文化の特質とその社会背景―斎藤環の仕事を中心に(第59頁)
- 2. 高橋みなみ(ヤンキー性の象徴)と指原莉乃(オタク性の象徴)(第67頁)
- 3.『マジすか学園』に観る「ヤンキー(ベタ)」性と「オタク(メタ)」性の接合(第75頁)
- 4. AKB48 ファンに求められる「ベタ」と「メタ」の接合関係について―濱野智史『前田敦子はキリストを超えた―〈宗教〉としてのAKB48』を素材として(第83頁)
- 5. AKB48 ソングの歌詞に観る「ベタ」と「メタ」の同調(第90頁)
- 6. おわりに―ヤンキー文化とオタク文化を接合することの意義(第96頁)
- 7. 追記―山口真帆暴行事件から見た「ベタ」と「メタ」同調の必要性(第100頁)
- ○ 三章〈サヴァイヴ系〉と〈空気系〉の狭間で― AKB48、乃木坂46 そして欅坂46(第105頁)
- 0. はじめに―「内容」と「構造」(第105頁)
- 1.〈サヴァイヴ系〉と〈空気系〉―宇野常寛の仕事を中心に(第108頁)
- 2.〈サヴァイヴ系〉グループとしての AKB48(第112頁)
- 3.〈空気系〉グループとしての乃木坂 46(第119頁)
- 4. ハイブリッドグループとしての欅坂 46 ― ①「大人」への「反抗」(第129頁)
- 5. ハイブリッドグループとしての欅坂 46 ― ② 現実の「教室空間」との類似性(第136頁)
- 6. おわりに―さらなる「混淆」と「越境」へ(第146頁)
- ○ 四章 イデオロギー、国境を超えるものとしての AKB48(第152頁)
- 0. はじめに―本章の構成について(第152頁)
- 1. イデオロギー対立を超えるものとしての AKB48 ―小林よしのりと宇野常寛の関係を中心に(第153頁)
- 2. 動員ゲームとして AKB48 がなぜ成功したのか?― NAM(New Associationist Movement)、PIP(Platonics Idol Platform)との比較を通して(第163頁)
- 3. 国境を越え展開する AKB48 グループ― JKT48 とSNH48(元 AKB48 グループ)を中心に(第172頁)
- 4. おわりに―「インフラ/アーキテクチャ」と「コミュニティ/イデオロギー」を視座として(第184頁)
- ○ 五章〈現実/虚構〉の狭間で生きる存在としての〈アイドル〉とその現実改変の可能性―『DOCUMENTARY of AKB48』『マジすか学園』を素材として―(第193頁)
- 0. はじめに―AKB48から〈アイドル〉へ(第193頁)
- 1.『DOCUMENTARY of AKB48』『マジすか学園』から見た〈アイドル〉にとっての〈現実/虚構〉(第195頁)
- 2. 現実を「拡張」するメディエーターとしての〈アイドル〉(第206頁)
- 3. おわりに―社会背景からのアプローチ(第215頁)
- ○ 終章 AKB48 と乃木坂 46 の人気逆転から観たアイドルファンの保守化現象とその背景(第220頁)
- 0. はじめに― AKB48 と乃木坂 46 の比較考察再び(第220頁)
- 1. AKB48と乃木坂 46 の人気逆転に関する先行言説を巡って(第224頁)
- 2. AKB48 におけるイメージ低下問題を考える―選抜総選挙における指原莉乃連覇を再びカギとして(第232頁)
- 3. 乃木坂 46 人気上昇の背景を考える―日本のアイドル史における〈アイドルらしさ〉との関連から(第240頁)
- 4. おわりに―〈グローバリズム〉と〈ナショナリズム〉の関連から(第253頁)
- ○ 増補改訂版後記(第264頁)
- ○ 初出一覧(第271頁)
- ○ 主要参考文献一覧(第273頁)
紙本書 NT$ 650
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